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東国の古代史

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2023-09-08 (Fri)  17:33

地域主義(地域ナショナリズム)

古代史記事を中断して半年近くになろうとしてるが、たまには郷土史家と呼ばれる人のブログを読むことはある。さすがに史家と呼ばれるだけあって、とんでも論法の人物は殆どいないし、御説は論理的ではある。また、郷土史家には属さない正統派歴史ブロガーも世の中には沢山います。中には分析の客観性や論理性がしっかりしている人もいらっしゃる。そういった方々のブログ記事は読む価値があります。例え自説とは相容れない内容でも新たな知見を得る機会となり、勉強になる事は確かです。
ただ、郷土史家と呼ばれる人の多くは、地域主義、地域ナショナリズムに浸かっている事も確かです。具体的な事例を挙げれば、九州王朝論に立つ九州人、ヤマト中心主義に立つ近畿人と言っても差し支えない。細かい事を云えば、これに出雲王朝吉備王朝等の地域主義が加わる。
彼らの指向・志向的基盤は、自身が属す地域歴史文化の優越性にあります。平たく云えば、学問的手法に立った郷土自慢と言ってもよい。または、妄執的な郷土の誇りとでも言おうか。従って、地域を問わない歴史事象を平等に採用し、客観的に評価することが少ない。自説に都合の良い事象には飛び付くが、そうでない場合には触れる事が無い。また、証拠の採用が作為的であったり、客観性のある評価を下せていないケースもある。これらの例は極端な場合だが、多かれ少なかれ類似した特徴を持つ。
事例で上げた論説自体を否定するつもりはありません。どちらも可能性のある主張、仮設であると思います。しかし、各々提唱者の自論や対論に対する姿勢には疑問を感じます。また、その証明手法もしかり。少なくとも歴史を語るなら、地域主義のバイアスから脱却したポリシーが必要だと個人的には思います。自分の住む地域に愛着を感じるのは悪い事ではないが、例え趣味の延長であっても歴史は学問分野です。居住地域への愛着感情とは一線を画すべきものと思います。



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* by ありあんね
形名さま

いつも興味深く記事を拝見させていただいております。
古代史というのは、資料が乏しく、正確性も問われる分、知的な好奇心を掻き立てられますね。古代史の旅の道のり、遥かです・・

コメントありがとうございました。

ありあんね



Re: タイトルなし * by 形名
ありあんね さん、コメントありがとうございます。

古代史というのは歴史の専門家であっても、確実な事は言えないですね。
論理的な推測を積み重ねていくしかないんでしょう。
この記事では硬いことを述べていますが、趣味の範囲の古代史探求には、
その内容に責任を負う事もない。自由な発想で好奇心のおもむくまま
楽しむのも悪くない。笑


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形名さま

いつも興味深く記事を拝見させていただいております。
古代史というのは、資料が乏しく、正確性も問われる分、知的な好奇心を掻き立てられますね。古代史の旅の道のり、遥かです・・

コメントありがとうございました。

ありあんね


2024-02-27-11:54 * ありあんね [ 編集 * 投稿 ]

形名 Re: タイトルなし

ありあんね さん、コメントありがとうございます。

古代史というのは歴史の専門家であっても、確実な事は言えないですね。
論理的な推測を積み重ねていくしかないんでしょう。
この記事では硬いことを述べていますが、趣味の範囲の古代史探求には、
その内容に責任を負う事もない。自由な発想で好奇心のおもむくまま
楽しむのも悪くない。笑

2024-02-27-13:32 * 形名 [ 編集 * 投稿 ]