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東国の古代史

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2011-02-02 (Wed)  01:48

ウイルスでやっつける癌治療(1)

「毒をもって毒を制す」という言葉がありますが、ウイルスを使って癌細胞を破壊すると云う夢のような話。NHK教育テレビ『サインエンスZERO』という番組で紹介されていました。東京大学医学部の東堂教授らが開発し、現在、臨床実験が開始された治療方法だそうです。
 
この治療ウイルスは「G47デルタ」と命名されており、第3世代と云われる最新の癌治療ウイルス。既にアメリカで開発されて、臨床実験の最終段階に入っている「G207」というウイルスに改良を加えたものらしい。ウイルスでガンの治療を行う技術は外国で研究されており、アメリカやイギリスではまもなく製品化が行われるそうです。
そもそも、この研究は古くから始まっていた。癌に侵された子供が麻疹(はしか)に感染したところ、癌細胞が縮小したことから、ある種のウイルスが癌治療に使える可能性は見出されていた。
 
ウイルスは人間の細胞膜の中に入って増殖して、元の細胞を殺してしまう性質を持ちます。癌細胞も例外ではなく殺せるのです。しかし、ウイルスそのものの病変性が強すぎて危険なため応用が難しかった。つまり、癌組織にダメージを与えたとしても、同時に正常細胞もウイルスによって侵されてしまい、回復できないという問題です。
 
しかし、遺伝子操作技術が進み、この問題を解決する道が開けた。要は、正常な細胞には影響を与えず、癌細胞のみに選択的に感染するウイルスが出来れば最善な訳です。そんなに上手くゆくものなのか不思議ですが、ウイルスの遺伝子を操作することで、信じられないようなマジックを起こすことが可能らしい。
 
私は発症したことはないが、口唇ヘルペスという割とポピュラーな病気があります。唇の周囲に細かい水胞ができる感染性の病気ですが、このウイルスの遺伝子を操作して人間の正常な細胞では増殖せず、癌細胞だけで増殖してその細胞を殺すヘルペスウイルスを作り出すことが出来るという。
 
 



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